うまい立ち食いそばと親子丼の意外な関係、安さの鍵は中国にあり

立ち食いそばは「多忙・金欠・腹っ減らし」と三拍子そろった働き盛りのサラリーマンには、実にありがたい存在です。

たぬきにきつね、てんぷらそばと、トッピングによっては値段の違いはあるが、その安さは、通常のそば屋とは比較にならない。

しかし、安さがウリの立ち食いそばも、ある国の事情で値段が変わってしまう。

というのも、立ち食いそばで使われている麺の原料は、その多くは中国からの輸入品だからだ。むろん国内でもそばは生産されているが、その割合はごくわずか。

さらに、立ち食いそばの店で使うには原価が高すぎるのである。

とはいえ、中国のそばも、天候不順で収穫量が落ちれば、値段が上がってしまう。

立ち食いそばの値段を維持し、懐にやさしく食するには中国での豊作を祈るしかないのです。

そばと親子丼の意外な関係

そば通の間では、「そばの旨い店は、親子丼も旨い」といわれ、これにはそれなりの根拠があった。

その根拠とは、割り下にあるということなのです。
割り下は、鰹節などで取った出汁に、醤油、酒、砂糖、味噌などで味付けしたもので、鶏料理の専門店や和食店は、この割り下で鶏肉や玉ねぎを煮て親子丼をつくる。

一方、そば屋では、親子丼をつくるときに、割り下のかわりにそばつゆを使う。

つまり、そばの美味しい店の親子丼が美味なのは、そばつゆがおいしいからに他ならない。

そばつゆは、いってみればそば屋の命。
風味のよい出汁を使い、自慢のつゆで香り高いそばを食べさせる。

そのそばつゆを、割り下にも使っているから、おいしい親子丼を提供できるというわけです。

引用図書：

できる大人の話のネタ全書 (デキルオトナノハナシノネタゼンショ)

posted with カエレバ

話題の達人倶楽部 青春出版社 2013-02-23

Amazonで調べる

楽天市場で調べる