日本のイタリアン事情！フレンチシェフの憂鬱（ゆううつ）

日本でフランス料理店が減って、イタ飯店（イタリアン）が増えるのは何でだろう…？

フランス料理

友人同士の食事会にフランス料理は、ちょっと堅苦しい。

かといって大衆居酒屋ではくだけ過ぎる。そんな時に便利に使えるのが、カジュアルなイタリアン・レストランである。
近年、フレンチの店が減り、イタリア料理店が増えているが、その理由のひとつは、イタリア料理のほうが財布にやさしく、雰囲気も親しみやすいからだろう。

では、フレンチの店で働いていたシェフはどこへ行ったのかというと、イタリアンのシェフに転向している場合が多い。本場フランスで修業を積み、日本で本格フレンチの店をオープンさせても、経営が成り立たずにイタリアンの店に”転向”するケースが増えているのだ。

フランス料理は、フォアグラやトリュフのような高級食材を使ううえ、ソースひとつを用意するにも、いろいろな食材を何時間も煮込まなければならない。

しかも、食器、インテリアにも凝らなければ、高級な雰囲気を演出することはできない。
ドリンク類も、メニューにあう高級ワイン等をそろえることが必要になってくる。

要するに、フレンチの店を開店・維持するには、相当の資金を必要とするのである。

対する、イタリアンの店は、簡単なパスタとコーヒー・デザートだけでもコースが成立する。

メインディッシュも、肉や魚をグリルしただけのシンプルなメニューが多いから、原価をグッとおさえられる。

速い話が、イタリアンに転向したほうが、日本ではよほど儲かるのである。

引用図書：

できる大人の話のネタ全書 (デキルオトナノハナシノネタゼンショ)

posted with カエレバ

話題の達人倶楽部 青春出版社 2013-02-23

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