もしも日本から英国まで戦闘機と旅客機が競争したら？

日本からヨーロッパまで、旅客機と戦闘機が競争するとどちらが速くつくのだろうか？

成田空港からロンドン・ヒースロー空港までとすると、その距離は約1万キロ。
まず、最大速度マッハ0.85程度で飛ぶ旅客機だと、約10時間かかる計算になる。

一方、ジェット戦闘機の最大速度はマッハ2以上。

そのスピード差を考えれば、成田からロンドンまで競争すれば、戦闘機のほうが圧倒的に早くつくように思える。

ところが、じっさいに飛んでみると、到着時間はほとんど変わらないという。

戦闘機の最大速度がマッハ2以上といっても、その速度で飛べるのは、実はほんの10分間前後で、それ以上の時間を飛べばエンジンが壊れるか、すぐに燃料がなくなってしまう。

また、戦闘機に搭載できる燃料の量は、旅客機に比べてもごくわずかで限られているので、途中で着陸して給油するか、空中給油を受けながら飛ぶ必要がある。

そんなことにも時間を取られるので、ロンドン着は旅客機とほとんど変わらなくなってしまうのである。

戦闘機パイロットのトイレ事情

戦闘機乗りは、狭いコックピットの中でどのようにして用を足しているのだろうか？

昔の零戦のパイロットを例にとると、彼らは携帯トイレとして、油紙の袋を常備していた。
しかし、じっさいは、飛行中に紙袋の中に用を足すのは、かなり難しかったようだ。

首尾よく、袋の中に収めることができたとしても、外に紙袋を捨てるときに、中身が自分にかかってしまうこともあったという。

そのため、いざというときには、袋を使わずにその場で垂れ流し、あとで機内を掃除するということもあった。

ちなみに、ほとんどの場合、フライトの前は飲食を控え、なるべく水分をとらないように注意して数時間のフライトに耐えるように訓練している。

万一飛行中に便意をもようした場合は、限界まで我慢するのが常識になっているが、それでも我慢できない場合を想定して、大人用の紙オムツを着用することもある。

引用図書：

できる大人の話のネタ全書 (デキルオトナノハナシノネタゼンショ)

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話題の達人倶楽部 青春出版社 2013-02-23

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