昔のパイロットがいつも首に巻いていたマフラーのわけは？

昔の戦闘機乗りが、いつも首にマフラーを巻いていたのは、それがおしゃれの目的という以上に、実用的な明確な目的があった。

マフラーを巻いた目的のひとつは風よけのためである。
戦闘機が登場したのは、第一次世界大戦当時であり、その当時の戦闘機には風防ガラスは
取り付けられてはいなかった。

そこで、戦闘機乗りたちは風で体を冷やすのを防ぐための防寒対策で
マフラーを巻きはじめたのだ。

第二次世界大戦時代になってくると
マフラーの防寒対策の意味合いがさらに高まってくる。

たとえば、高度2千メートルでの戦闘となると
地上よりも10数度は気温が低い状態での戦いとなるからだ。

また、日本の海軍パイロットの場合は、海へ不時着時のサメ対策の意味もあった。

自身を巨大な生物に見せるため、ふんどしにマフラーを結び付けていたのだ。

サメは、自分よりも大きな魚や生物を襲わないという言い伝えがあったため
マフラーを活用すれば、万が一、墜落して海に不時着し漂流した場合でも
サメに襲われにくいと考えられていたのだ。

引用図書：

できる大人の話のネタ全書 (デキルオトナノハナシノネタゼンショ)

posted with カエレバ

話題の達人倶楽部 青春出版社 2013-02-23

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