もう2~3年くらい前の古い話だけど、オキナワミニデイというイベントに向けてミニ関連のレザー小物を大量に作ったことがありました。
その時の一つが、このレザーキーヘッドです。
旧ミニのキーは、エンジンキー、ドアキー、ガスキャップキーの3種類を常時携帯が必要であり、ドアキーとガスキャップキーは金属むき出しの飾り気のないシンプルなキーなので少々味気ない感じがします。
そこでレザーでキーヘッドを作ってみたところ、なかなか好評でした。
当時の画像を整理していたら、その時に作ったレザーキーヘッドの詳細なメイキング画像が残っていたので記録としてアップしておきたいと思います。
レザーキーヘッドは簡単な工作なので、その気になれば誰でもすぐに作れると思います。
自分で作ってみたいけど
作り方が分からないという場合には、参考にしてみてください(^^)
メイキング
まずは、型紙から作ってみます。
簡単なデザインをイラストレーターで作って普通のコピー用紙にプリントアウト
プリントアウトした用紙を、ボール紙などの厚紙にノリなどで張り付けた後に丁寧に切り抜いて型紙を作る
あらかじめ、縫込み用のステッチホールの印も付けておく。
因みに2ミリ間隔の菱目打ち棒を使かって印を付けました♪
ドアキーとガスキャップキー用キーヘッドの型紙が出来上がりです。
革の材料は、この大量に取っておいた切れ端から使えそうなものを探し出して使います。
革の切れ端にドアキー用、ガスキャップキー用の型紙を当てて適当な材料を選びました。
型取りには、銀ペンという後で消す事が出来る特殊なインクのペンを使います。
材料に裏表必要な分の印を描いていきます。
カッターはオルファなどの市販の普通のカッターでOK
ガスキャップキーヘッド一個分(裏と表)の型取りが完了!
表側のステッチホールは、そのまま型紙を素直に当てて印をつける
裏側は、型紙を裏返して印をつける。
そうすることで、裏と表のステッチホールの位置がピタリと合うはずです。
小物の場合、自分はほとんど千枚通しでステッチホールをあけています。
本来なら専用のヒシ目打ちを使ったほうが良いはずだけど、穴が大きすぎるのが気になってしまう(^^;)
キーリングの穴もポンチであけておく。
ステッチホール、キーリングホールともにピタリと合っています♪
ヘリ落しという道具を使って材料のヘリに丸みを付けます。
裏表のそれぞれの革材料のヘリに丸みが付けられました。
縫い込み開始!
糸はシニュー糸(1/3分割)を 使っています。
最初の縫い込みは、糸を2重巻きにして強度を持たせる。
交互にどんどん縫い進めます。
途中で糸が切れる場合があるので、糸の先端をライター等でアブって糸を付け直す。
縫い込みの最後もふちを2重に巻いて補強する。
2目くらい戻し縫い♪
裏と表の革の間から糸を出してフィニッシュ♪
ギュッと軽く結んで、少しだけ糸を出して余った糸をカット!
飛び出した糸をライター等でアブってギュッと潰します。
潰した糸は爪楊枝等で中に押し込んで隠してしまいます。
縫い込み完了♪
重ね合わせた革材料には段差があるので修正します。
ヤスリの登場♪
ガシガシ削って面一にします。
こんな感じかな(^^)
ヘリ(コバ)処理専用剤のトコノールです♪
更にヘリを磨く専用の道具を使っています。
トコノールを擦り込んでひたすら磨き込み、こんな感じになったら良いでしょう(^^)
早速、出来上がったレザーキーヘッドをドアキーに取付けてみました。
こちらは取付けてから既に数年経ったガスキャップキーです。
ヘリの処理が甘かったのか少し毛羽立ってしまっていますが、また同じようにトコノール等の処理剤を擦り付けて磨けば元通りに奇麗になります。
ちなみに・・・
ガスキャップキー用のキーヘッドは、偶然にもマンションやアパートのドアキーにもぴったりサイズですね♪
このデザインの難点はキーリングホールが奥にあるため、キーリングを大きく広げる必要があります。
無理やり取付けてしまうと
お気に入りのキーリングを破損してしまう恐れがあるので、100均で売っているネームホルダー等に使われている柔らかいキーリングを間に入れると安心です。
でわでわ・・・IVY