前記事:ラジエーター液漏れ発見の続編です♪
先日、お出かけ間際にクーラント漏れを発見してから、あれこれと応急処置を試みてみましたが、結局その日はミニで出かけるのを断念してカミさんの車を利用しました。
あれからすでに数日が経っていて、未だにミニに乗ることが出来ずにそのまま車庫で眠った状態になっています(^^)
冷却水漏れの原因はすぐに見つかったものの、何とかDIYで出来ないものかと考えて、補修方法の資料や材料を探しまわっているうちにだいぶ時間がかかってしまいました(汗)
そしてとりあえず、たどり着いた答えが、巷で話題になっている板金の穴埋めや接着に最高だと評判のアメリカ製の「JBウェルド」という金属パテを使ってみることにしました。
では早速、これを使って作業を進めてみます。
メイキング
今回準備したメイン材料は・・・
■JB-オートウェルド(ハードタイプ)
今回はラジエーターに開いた亀裂(穴)埋めの作業となるので、以前からこんな時のために使おうと思って目を付けていた特殊な溶接なみの2液混合エポキシ系強力接着剤を入手した。
商品説明では、 接着、漏れ止め、穴埋め、肉盛りOK、耐熱300度、耐衝撃、耐油、耐酸性、振動や極端な温度変化にも対応となっていて・・・
更に凄いのは、完全硬化後は金属と同等になりボルトのタップも立てられるというアメリカからやってきた凄いヤツらしい。
■シリコンオフ
施工面の油分やシリコンを除去する為には、アセトンやメチルアルコールがあれば良いのだが、手元に無いのでこの塗装用のスプレータイプで代用する。
■アルミ板
写真には写ってないけど、強力に穴を塞ぐためのパッチとして使用する。
後はその他もろもろです。
作業開始
ラジエタークーラント漏れの原因も分って、材料の準備も済んでいたが
今回やっと時間とお天気のタイミングが取れたので、早速補修に取り掛かった。
液漏れの箇所は不幸中の幸いにもラジエーターアッパータンク部分で手の入る箇所。
ラジエータ本体を取り外すことなく作業が出来るのでヨカッタ♪
漏れている箇所を鏡を当てて確認してみると
丸印の部分で真下の凸の頂上に約2センチ位の亀裂が走っていた。
エンジンが冷えているときは、滲み出す程度だが
エンジンを掛けて内圧が上がると勢いよく吹き出してしまう。
まずは施工面は完全に乾いた状態にするためにクーラントの滲みを止める。
アッパータンク部分なので、上からスポイトで吸い取ってクーラントを減らせばOKかな・・・なんて思っていたけどやっぱりダメだった。
なので、潔くラジエーター下側のファンセンサースイッチを外してクーラントを排出した。
因みに、高年式のミニはドレンコックが付いてなくて、このセンサースイッチがドレンコックを兼ねている。
取り外したファンセンサースイッチ。
けっこう汚れてきてるなぁ~
壊れる前に、そろそろ交換時期かな?
スイッチクリップもずいぶん湾曲してきているようなので
そろそろ交換したほうがいいかも。
クーラントを排出して、施工面を完全に乾かし、表面の油分や汚れを綺麗に清掃する。
更に、実際のパテ埋めの前に施工表面をサンドペーパーで慣らしてシリコンオフを使って油分除去の最終仕上げを行った。
表面にパテを盛るだけではいくら高性能なパテと言っても強度が足りないと思うし、凸の頂上ではなおさらポロッと取れてしまう可能性が高い。
そこでアルミパッチを作ることを思い立った。
0.5ミリ厚のアルミ板を切出して
これにも強力にパテが接着するように表面にサンドペーパーをかける。
施工面の凸の形状に合わせてアルミ板の曲げ加工をする。
以前プラモデルのエッチング部品の曲げ加工用に作った
自作工具ベンドアシストが大活躍!
ベンドアシストのおかげで
アルミ板をコの字のきれいなレール状に加工することが出来た。
こんなところで、プラモ(模型)作りのテクニックと勘が役に立つとは・・・
実際にラジエーターの施工面にはめてみたところピッタリとはまり
そのままでも脱落することは無かった。
さていよいよ、本命の『JB-オートウェルド』の出番です。
メーカーサイトのCM動画では、直径9センチのアルミ棒同士を接着して数トンもあろうかと言う位のトレーラーを牽引したり、VWビートルタイプ1(1200Kg)を吊り上げたりしていた。
これを信じるとすれば、ラジエーターの内圧程度では絶対にはがれないと言う事になるよね。
取り説では、1対1で混合することになっている。
う~ん、主剤が多い感じがする・・・まぁいいかっ!
主剤と硬化剤を空気が入らないようによくかき混ぜて、出来上がった接着剤を先程作っておいたコの字レール状のアルミパッチに盛り付けていく。
丁度適量で無駄なく使えることが出来てラッキー♪
因みに混ぜた下敷きは、ラベルシールの台紙です。
これもプラモ製作でよく使うのでいつも適当な大きさにカットして
捨てずに取って置いてあります。
ポリパテやエポキシパテ等の材料の混ぜ合わせの時に使用
使い終わったらゴミ箱へポイっ!後片付けもラクチンなので重宝しますね^^
接着剤(パテ)を充填したアルミパッチをラジエーターの亀裂部分にググッとはめ込む。
ムニュ~と接着剤がはみ出してきたので更に力いっぱい圧着する。
その後はみ出した、余分な接着剤はウエスで拭き取る。
そのままでも脱落することは無いと思うけど、完全硬化までは24時間ということなので一応アルミテープで固定して放置することにした。
さて、まる1日がたって見てみるときれいに硬化していました。
見た感じも、アルミパッチのおかげで自然でパテを盛ってあるようには見えずスマートに仕上がっています。
早速、クーラントを補充してエンジンスタート!
全く漏れは有りません。
完全に液漏れをとめることができました。
これで、アイビー号復活です。
また快適なドライブが楽しめるでしょう。
後は、実際に走らせてみて状態を検証してみよう。
2011年06月03日(金)
追記
補修後に初のロングドライブ
補修したラジエターも全く問題無し!
久しぶりに快適なミニのドライブを楽しむことが出来ました(^^)
じゃぁ〜またね〜…^^