沖縄のうわさ話/トートーメー(位牌)
沖縄では、旧正月や十六日、清明祭や旧盆などのご先祖様を祭る行事は、家庭における最優先事項だ。
行事の際は、家族全員参加が基本で、位牌(トートーメー)や、お墓(グソー)の前で家族一緒に手を合わせ、いつも見守ってもらっていることに感謝の気持ちを捧げます。
行事だけではなく、毎日の生活の中でも、トートーメーに身近な報告をしますが、大人ばかりではなく子供たちも、もの心ついた時から「トートーメーにウートートー(手を合わせて祈ること)しなさい」といわれて育ち、通知表の成績が上がったときや、修学旅行の日程も仏壇に手を合わせて報告するのはもちろん、誕生日やクリスマスのケーキも仏壇に供えるなど、その接し方は日常的で、とても自然な生活習慣の一部となっています。
毎日の暮らしの中で、まるで生きている家族のように先祖に向き合う姿から、沖縄流の先祖崇拝の心が見えてきます。
画像出展:ちゃんやー
ヒヌカン(火の神)
台所にいる家族の守り神
ヒヌカンは、その家の主婦が管理し、日頃から家族の報告や家内安全を祈願しますが、特に月の節目として重視される旧暦の一日、十五日にはウブク(小さな器に山盛りにした米飯)などを供えて手を合わせて祈願します。
旧暦の12月24日には香炉をきれいにし、一年間で叶えられた願い事に感謝するとともに、願い事をリセットするウガンブトゥチ(御願解き)を行い、新しい年を迎える準備をする。
ヒラウコー
黒くて平たい沖縄の線香。
六本の線香を合体させて一枚にしたもので、御願によって使う数に決まりがある。
出展:DEEokinawa
使い方
普段の仏壇やヒヌカンのお供えには一枚を半分に割った三本が基本で、年中行事や御願は12本(2枚)と15本(2枚と半分)がよく使われている。
引用:沖縄タイムスカレンダー:沖縄の風習12景