去った7月7日(日曜日)のOMC整備会で、IVYマーコスミニにスリックシフトを
取付けてから、気分もよく何事もなく無事に家の車庫まで帰り着いた。
その一週間後の日曜日に、取付けたスリックシフトのお試しを兼ねて
ドライブを楽しもうと思い、エンジンをかけようとしたところ、全くエンジンが
始動しない状態になっていた。
あれっ!あんなに調子良かったのに、あれから何もしていないのに・・・何でッ!
うちのマーコスミニのいつものクセは、普通ならセル一発、1週間の放置でセル2発
2週間の放置でセル3発でエンジンがかかるはずだけどなぁ〜?
これは、おかしいぞッ、何かあったな〜ということで原因の追求が始まった。
あ〜ぁ、せっかく休日のドライブを楽しみにしていたのに、しょうがないなぁ〜
まぁ〜これも、ミニと付き合う楽しみの一つでもありますが・・・(^^;)
取付けたスリックシフトは、エンジン始動には全く関係ないので
それが原因だとは考えられない・・・
ということは、燃料系か電気系または、点火系の不具合が起こっているはずです。
原因は何だ
エンジンルールをひたすら覗き込む
まずは、燃料がきているかの確認してみた
キャブレターに繋がっている燃料パイプを外して
セルを回してみると勢いよく燃料が吹き出したので燃料はOKだ!
ということは、燃料ポンプもちゃんと動いているということなので
燃料系は問題は無しだね。
次に、プラグに電気がきて火花が飛んでいるかを確認する。
外しやすい2番プラグを外して、エンジンブロックに近づけて
セルを回して確認してみると・・・
ひ、火花が飛んでいないwww!
これは、やはり電気系か点火系の故障だなぁ~。
次に、ヒューズボックス内のヒューズを点検・・・問題無し!
その他のヒューズも問題無し!
次に、コイルからデスビに繋がる高電圧プラグの
デスビ側を外して火花を確認してみる。
電極をエンジンブロックなどに近づけてセルを回してみたところ
やはり火花は飛んでいない・・・
では、コイルに電気はきているかを確認してみる・・・
検電では、ちゃんと電気はきているので、ハーネス(配線)は問題なさそうだ。
では、とりあえずコイル自体の破損を疑ってみる。
しかし、このコイルは約半年前に新品交換したばかりなので
こんなに早く壊れるはずはないと思うが・・・
こんな時のために取って置いてあった予備のコイルに換装してみる。
画像の左下のコイルは、新品のルーカスゴールドコイル
右上は、中古の純正ゴールドコイルだっ。
両方とも換装して試してみたが、状態は変わらずエンジンは
全く始動してくれないのでやはりコイルが原因では無さそうだ!
ついでに、デスビキャップや内部のローターも取り出して
クリーニングなどをしてみたが症状は全く改善しない。
もしかして純正フルトラデスビ(65DM4)のアンプ(イグナイター)モジュールが
いかれてしまったのかなぁ〜と、フと思ったのだけど・・・
まさかね、この間新品交換したばかりでまだ新しいのにそんな事はないだろう
なんて思い込んでしまいました。
それからしばらくの間、途方に暮れて・・・
OMCのメンバーが、車検やメンテナンスでいつもお世話になっているという、具志川モービルの又吉さんの事を思い出して、早速メンバーのサックーさんに電話を入れて紹介してもらうようにお願いしました。
その翌日、又吉さんにお会いしてこれまでの経緯などを話して
プロのアドバイスを求めてみたところ、やはりデスビが怪しいということでした。
又吉さんは、親切にもその日の仕事帰りにうちに様子を見に来てくれて
一緒になってあれこれ調べてくれました。
いやぁ〜とても心強くて助かりましたよ〜感謝です(^^)
とりあえずデスビが怪しいということで
以前取付けてあったポイント式の59Dデスビ(上の画像)を
使って実験してみる事に・・・
実際に59Dデスビに取替える事はぜずに
ただ簡単に配線して手で回してみる簡単な実験だったけど・・・
結果は、プラグからは正常に火花が飛んだので
やはり今付いているデスビのどこかに不具合が生じているのでは
ないかということになった。
そして、自分は大丈夫だと思い込んで調べる事のなかったモジュールのカプラーを
又吉さんがチュウチョなく外してみると・・・
そのカプラーの内部は、何と、なんと水が浸入していたらしく
真っ赤に錆びて腐っているではないか〜
そりゃ〜もう、どっひゃぁ〜って感じだったサぁ~(写真撮り忘れた)
あの時、カプラーを外してみておけば、すぐに気が付いたはずなのに・・・
やっぱり、思い込みは厳禁ですね〜(^^;)
デスビから取り外したフルトラモジュールだけど、内部は真っ赤なサビで
腐食していた(画像は既にサビを掃除した後です)。
ピンも一本腐って折れてしまっていますねぇ
あぁ〜、原因はこれだったんだ〜っ(驚)!
カプラーのメス端子には、腐食して折れたピンが刺さったままだったよ〜!
画像は、既に折れた端子は取り除かれていて
きれいに掃除した後の状態ですが(^^;)
原因が分かれば、もう安心だね
破損した部品を修理するか
新しいモジュールを取り寄せて取付けるかのどちらかで治るはずだ。
原因がほぼ特定できたこの時点で又吉さんは、「もう大丈夫だよね」と
帰っていきました。
一応プロに来てもらったので、お代をお支払いしようしたところ
今回は気になって遊びにきただけだからお代は要りませんと言ってくれて
初対面なのになんと良い人なんだ~と改めて感動しました〜
お手伝い本当にありがとうございました〜感謝感謝!
このお礼は、今度改めてきちっと恩返ししたいと思います(^^)
部品の調達
故障の原因が分かったこの日には、ちょうど偶然にも
ミニクラブのキクちゃんが遊びに来ていた・・・
なんという偶然だろうか、ついでに作業も手伝ってもらったサー(^^)
そういえば、以前に那覇のミニクラブのメンバーが
同じ65Dのデスビを交換したことがあるということを思い出したので
モジュールは生きていることを期待して夜にもかかわらず
キクちゃんの案内で那覇まで一緒にドライブをしながら
古い65Dのデスビをお借りしてきました。
ずうずうしくも夜から失礼して借り受けてきた65Dデスビです!
デスビが壊れたということで交換したものらしいけど
どうかモジュールは生きてますように(祈)
翌日、早速に期待して取り付けてみたけど・・・
残念ながら、期待も空しくやはりダメでした(涙)
こうなると新品を手に入れるか
折れた接続端子を復元修理するかどちらかを選択するしかないようだけど(汗)
考えた結果、なんぎして復元修理をしてもモジュール自体が壊れていないという
保証はないので動くかどうかは、分からない。
それなら潔く新しいものを手に入れたほうが得策だろうという結論になった。
うちのカミさんも、
なんで~っ、治るかどうかも分からないのに
わざわざナンギしないで新しいのを買えっ!」ってサ!
こんな場合はかえって、女子のほうが男気があって気風がいいみたい(^^)
モジュールの入手
あれから3日後(7月22日)
ネット通販で注文してあった、モジュールが届いた
いつも思うのだけど
こんな小さな物をワザワザ大きな箱に入れて送料の高い業者を使って送ってくる
定型外やゆうパックなどで対応してくれればとても助かるのになぁ〜
トラブルを避けるためだと言っているが
ただ単に郵便局に行く手間を省くだけのような気がするのは自分だけか?
モジュールに付属している中身が白い物体は、たぶんシリコングリースかな?
とりあえず、簡単に取付けてエンジンを始動してみると・・・
何事もなかったかのようにあっさり、エンジンはかかりましたよ〜
これでうちのマーコスミニは、約2週間ぶりにエンジンに火が入りました
イェ〜イ
悔やまれるのは
後一日早く修理できていたら昨日のOMCツーリングにも参加できたのになぁ〜
とっても残念さー(^^;)
さて、今はモジュールを仮組して
エンジン始動でIVYマーコスミニの復活を確認しただけなので
今度は再度取り外してしっかり本組みしてから
後はバラバラにしてしまったハーネスやゴチャゴチャ配線の整理ですね〜
この作業の様子はまた後日アップしたいと思います。
終わりに・・・
今回の故障の原因は
デスビのモジュールの接続カプラーに水が入り込んで端子が
腐食した事が原因でした。
いつ、止まってもおかしくない状況でしたが
自宅のガレージで止まった事はほんとうに不幸中の幸いでラッキーでした・・・
路上で止まってしまっていたらと考えると今でもゾッとします。
原因が分かるまでは、とても時間がかかってしまったけど
原因が分かると部品交換でこんなにもあっさりと治るものなんだなぁ〜と
またひとつ貴重な体験が出来て良い勉強になりました。
それに、今回のDIY修理ではデスビや電気廻りの配線などのハーネス類が
何がどこに繋がっているかが充分に理解できたのがなによりの大収穫でした。
今後のメンテナンスにも大変役に立ちそうです。
また、カプラーの取付けや配線方法なども水が浸入しないような
工夫も大切ですね(^^)
今回は自分の手には負えないのではないかと思って
すぐにいつものショップにSOSの電話を入れたのですが、
後で連絡すると言って未だに何の連絡もありませんwww
忙しいのは分かるけど
なんだか見放されているようで・・・ほんとうに残念。
ところで、今回も多くの人に協力をして頂きました。
手を貸してくれた皆さんほんとうにありがとうございました。
IVY