Meguro 500-Z7 ( GUNZE HIGH-TECH MODEL 1/12 )
Plastic model Repair making
思いがけない譲渡の申し出により、本土の方へお譲りすることになった
思い入れの深いグンゼハイテックモデルのメグロ500-z7(プラモデル 1/12)が
郵送中に破損してしまいました。
修理補修のために戻って来たので早速、いつものバイク用の製作作業テーブルに乗せて
補修作業に取りかかります。
破損した破片を合わせてみるとピタッとハマったので瞬着や
プラセメントでくっ付けるのは簡単です。
しかしそれでは、見栄えも悪いし納得もいきませんね。
そこで、リアフェンダーを外して完全修正を目指したいと思います。
アルミ削り出しで作ったヘッドライトも外れていたのでこの際
他の箇所もチェックして気になる箇所は修正したいと思います。
補修作業開始
2013年12月25日
パーツは無くなっては困るので、パーツの受け皿に移してしっかり保管する!
リアフェンダーは、この2点の極小自作ボルトで止められているので、模型用ペンチで
ボルトを慎重に引き抜く。
極小自作ボルトは、アルミパイプなどの組み合わせで作ってあるので、ペンチによって
つぶれて使い物にならなくなってしまうのは、もう仕方ないなぁ〜。
極小ボルトは、後でまた作り直します(汗)
リアフェンダーが外れた。
破損した破片は、ぴったりハマります。
粉々に割れてないことが、不幸中の幸いかもね(^^;)
破片の接着
2013年12月26日
作業の前に、材料を揃える
だいぶ前に買っておいた瞬間接着剤はさすがに劣化して使い物にならないので
ウェーブのサラサラタイプx3Gを新しく買って来た。
長い間放置状態だったプラモ用の接着剤(プラセメント)は
まだまだ使えそうだ(^^)
ちなみに、グリーンのキャップは流し込みサラサラタイプのプラセメントだ
まずは張り合わせ作業が楽に正確に出来るように
補強も兼ねて0.2プラペーパーをプラセメントで
しっかり貼付けて裏打ちする。
初めにプラセメントで貼付けて固定しておいて、ぴったり位置が決まったところに
サラサラタイプで隙間なくプラセメントを流し込む
ここであることに気が付いた・・・
そうだ、後で瞬着をパテ代わりに使うんだったなぁ〜
自分の経験上、プラセメントと瞬着の併用は厳禁でした
長い間、模型製作から離れていたブランクですっかり忘れていました(^^)
こうなると、プラセメントが完全に硬化するまで待たなければいけませんね〜
だいぶ時間のロスになってしまったさぁ〜
さて、取り出したツールは、瞬着作業を効率良くしてくれる
自作の瞬着グルーミングスタンド&グルースティックです。
下に見えているのは、ウェーブの瞬着硬化スプレーだ♪
瞬着で極小部品の点付けに使用したり、瞬着で穴埋め、盛り付けなどの
パテ代わりに使用したりと瞬着を多用する自分にとっては無くてはならない
マテリアルだ(^^)
今回も瞬着を使って隙間を埋めてみよう ♪
グルースティックの針先で瞬着を微量にすくい取って
パーツの隙間を埋めながら盛りつけていく。
コツとしては、瞬着をチョンチョンと置くような感じにするとよい。
ちなみにスティックの針先は、長い使用経験から瞬着を効率よく
すくい取れるようにオリジナル加工をしてある(^^)
参照記事:接着作業を効率化する自作の瞬着スタンドとグルーアプリ
硬化スプレーを軽く吹き付けると瞬着は一瞬で硬化する・・・
普通は吹き付けは一度でOK
更にその上から瞬着を盛りつけることで、どんどん盛り上げてパテのように
使うことが出来る。
しかも硬化時間は一瞬なので、作業効率はうんとはかどりますね〜
自分は、今までずっとこの方法で模型を作ってきました。
これのおかげで、他のパテを使うことはもうほとんどありません。
瞬着を盛りつけて硬化した状態。
更に補強で、裏側も瞬着で固めておきました。
いつもなら普通は瞬着のみで作業を進めていますが、今回は間違ってしまいました。
先にプラセメントを使用した場合は
瞬着はプラセメントが完全硬化した後に使うベシです(^^)
表面下地処理
とりあえず、荒削りが完了
修正の面積が、とても小さいのでスティックなどにサンドペーパーを
貼付けて作業を進めた。
また、ヤスリやカッターの刃先を立てて使うこともある。
カッターの刃先を立てて使う場合は、丸くラウンドした刃が使いやすい
次に#1000〜1500のサンドペーパーで表面を修正して下地を整える
下地の仕上がりを確かめるために、次にサーフェイサーを吹き付けるのだが・・・
その前に、ここまでの作業でベタべた付いた手の脂や削りかすを
中性洗剤などで洗い流してエアーダスターで水分を吹き飛ばし
奇麗な布でよく拭き取って十分に乾燥させる。
サーフェイサー塗布
おぉ〜、久しぶりのエアーブラシなので、まったく感が鈍っています(^^;)
ちょっと油断したら、かなりの厚塗りになってしまったさぁ〜
乾燥時間がよけいに長くなって、またまたタイムロスにつながるね〜
塗装
2013年12月27日
サーフェーサー塗布から更にペーパー掛けなどの表面処理もほぼ終了したので
本格的に塗装に入る
最近沖縄は雨続きで、グロス塗装の条件は悪いが
空気は乾燥しているらしいので、まぁ〜大丈夫でしょう
メグロは、スーパーブラックで塗装をしてあったので、同じ塗料を準備した。
長いブランクで放置状態の塗料だったけど
ちゃんと使えそうで安心した(^^;)
2本あるのは、いつもの自分のスタイルで一本は原液
もう一本はエアーブラシ用に薄め済み塗料だ
塗料を購入するときは、必ず2本買って来て一本はすぐ使えるように
薄めて保管している。
スーパーブラック塗装完了!
後は完全乾燥するのを待って、クリヤーを吹き付けて研ぎ出し作業だね(^^)
完全乾燥は、理想的には1週間少なくとも3日は置いておいたほうがいいのだが!
今回はそんな悠長なことは言ってられそうにないですね〜
そういえば、最近模型仲間のブログに塗装乾燥器の話題がアップされていたなぁ〜
こんな時には欲しくなるんだよね〜
まぁ〜、真冬のこの時期の空気の乾燥に期待しましょう
乾燥待ちの間に、その他の必要な作業に取りかかりましょう
他の修正箇所を点検したところ
シフトレバーが変形しているようなので修正します。
ステップを取り外してシフトレバーを取りだした。
レバーを止めていた極小ボルトも取外しの際に使い物にならなくなったので
後で準備しなきゃだね(汗)
かなり変形していますね〜www
ポッキリと折れてしまっては元も子もないので、慎重に作業を進める
勘に頼って指で曲げるのは非常に危険なので、適当なサイズの鉄棒を
金床にして、プラ丸棒を当てて、金属加工のシルバーアクセサリーを
作る気持ちになって形を修正した。
さて次に、極小ボルトの製作に入る
写真のボルト製作用の自作マシン(M.Tools)を使用中の解説はまた次の機会に・・・
虫ピンの頭を6角に削ってボルトに見立てる
自作ツーツの紹介はこちらから
模型(プラモデル)を作るために作った数々の自作工具類
虫ピンボルトは、内径0.6mm / 外形1mm のアルミパイプと組み合わせて使う
アルミパイプのカットは、カッターナイフなどで転がしながら行なうと
簡単に奇麗にカットできる。
アルミパイプを薄くスライスして金槌などで軽く叩くとそれらしいワッシャーが
出来上がるのでおススメ
なんちゃってボルトヘッドが出来上がった(^^)
今回は、材料が無かったので仕方なくナット表現ではなくてボルトヘッドの
表現にしてみました。
一応これでもリアル感は損なわれないはずです。
これだけ小さな部品は、自分の肉眼ではもうまったく見ることはできないさぁ〜
老眼〜っ、ヤッケーやっさぁ〜!
塗装継続中
2013年12月28日
フェンダー塗装が完全に乾燥するのを待っています。
塗装が完全に乾燥するまでは、もう何にもできないので・・・
その他の箇所を仕上げていく。
修正したシフトレバーを虫ピンボルトで取付ける。
シフトレバーも、もちろん稼働する。
虫ピンボルトは若干キツめに差し込んで固定してあるので、いつもならこれでOK
ディスプレイモデルなので、必要以上の接着剤はなるべくは避けたい!
しかし、万一郵送中に外れてしまったら困るので
今回は、瞬着でしっかり固定しておいたほうが良さそうですね(^^)
完成
2013年12月30日
いきなりですが・・・補修完了しました(^^;)
空気が乾燥していたおかげで、思ったよりも塗装が早く乾燥してくれたので
作業がはかどりましたよ〜
本来なら、塗装乾燥にはもう少し時間をかけた方がいいのですが・・・
クリヤーの研ぎ出し、ワックス掛けも終了して、後は事前に製作しておいた
なんちゃって虫ピンボルトで、チャチャッと組み立てて完了してしまいました。
これで、元通りにメグロが復活です(^^)
早速、先方様へ完了した旨を連絡したところ一刻も早く受け取りたいとの事で
お急ぎの様子でした。
気持ちとしては、完成し立てなので、少しの間は養生させて
発送したかったのですが・・・
早速、発送の準備!
プチプチシートでしっかり梱包です。
本日30日午前中に発送を完了しました。
今度こそは、壊れないようにお祈りするばかりですね
でわでわ、今回の思いがけず郵送中に破損してしまったメグロの補修作業は
これにて終了です・・・
最後までお付き合いありがとうございました。
じゃぁ〜ね〜バイバイ