レザークラフト/ 床革でチェアマットを作る-設備の整備Final
2022/08/31
こんにちわ♪
先日から続けていた、カット椅子(理容椅子)整備の続投になります。
今回は、レザークラフトで床革を使ってチェアマットを作り
前回やり残しておいた破れたシートを覆って目隠しをするということで
とりあえずの整備作業を完了させます。
床革のチェアマットは、以前にも何度か作ったことがあるので
作業はもう手慣れたものだったので、クオリティは別として、何のストレスもなく
サクサクと作ることができました。
その完成までの記録です。
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作業メモ
型紙を作る
まずは型取りのために、A3用紙を2枚張り合わせたものを椅子のシートに合わせてフリーハンドでデザインを描きました。
手持ちの材料の床革にサイズの制限があったので、シート全体をカバーすることができずに、仕方なく材料に合わせた最大限の大きさで型紙をデザインしました。
左右対称にするには、片側だけ描きこんで真ん中から折って描いた線を
トレースするように切り取ります。
出来上がったのが、上の画像の通りです。
材料に無駄が出ないようにギリギリ最大のサイズになるように作った
型紙を床革にパズルのように合わせてパーツを切り抜きます。
更に型紙に合わせて、ドンドンパーツを加工していきます。
画像は、ベルトを取り付けるための横長の穴をあけるための
印をつけているところです。
印に合わせてポンチで穴をあけて、平刃のカッターで2つの穴をつなげば
簡単に横長の穴を作ることができます。
同じ床革でベルトを作っています。
必要なパーツの切り出しと加工が完了しました。
表面の処理をしています。
まずは、二―フットオイルを表面に塗っておいて裏側(床革の床側)を
トコノールという専用の溶剤で毛羽立ちなどを抑える処理をします。
同時にヘリも同じトコノールを使って磨いておきました。
ちなみにヘリは、ヘリ落としという専用の道具を使って
裁断面の角を取って丸みを付けてあります。
また、二―フットオイルを表面に塗っておくことで、経年変化による革表面の色が
キレイな飴色になるのを助けてくれます。
オイルを塗っただけで、塗ってないほうとの表面の色の違いが
はっきりと判りますね。
ベルトは、中カシメという金具で固定します。
縫う必要がないので、本当にラクチン!
あっという間にチェアマットが完成しました。
一応、ベルトを取り付ければ完成だけど、飾りっ気のないのっぺりとした表面では淋しいのでワンポイントとして、店のロゴマークを取り付けようと思います。
昔作った、フェルトでできた豪華なアイロンプリントのロゴを使います。
そのまま直接チェアマット本体にプリントもできますが、それでは面白くないので素材の違う別の革にプリントしてロゴバッジのようなものを作ることにしました。
とりあえず、白っぽい革を準備したけど
やはり同色系のサドルレザーを使うことにします。
サドルレザーの切れ端にアイロンプリント♪
いいでしょう!これっ(^^♪
アイビーオープン当時に作った、金のかかった豪華なアイロンプリントです。
布地や革など、アイロンがかけられるものならなんにでもプリントができるので
当時は、スタッフのユニフォームや帽子、店の小物などに使っていました。
何度洗濯してもびくともしません♪
それに表面はフェルト地になっていてエンボス加工のように
文字が盛り上がっているんです。
IVY秘蔵のお気に入りの品です(^^♪
出来上がったロゴバッヂの取り付け位置を調整しています。
縫い穴をあけて、縫い込み開始!
縫い穴の位置がずれないように爪楊枝を刺しておきました。
かさばる大きな素材なので、こんな場合に便利なレーシングポニーが重宝します。
材料を固定しておいて、両手で作業ができるので、とても楽チン
指に負担をかけることもありません(^^♪
ロゴバッヂの取り付け完了(^^♪
カット椅子(理容椅子)専用レザーチェアマットの完成です♪
実際に座った目線からロゴの文字が読めるようにしてあります。
自分で言うのもアレですがw
いやーいいですね~!
この下のシートの破れは見事に隠すことができました。
これで、見栄えも良くなったので
自信をもってお客様をご案内することができます。
さあ~、これからもまた頑張るぞ~!
なんてね(^^♪
おしまいに
材料は、今回で使い切ってしまいました♪
当初、大量にあった床革は、使い道がわからずに処分にも困るだろうなと思っていましたが、意外にも使い道は多くて日常的に必要な小道具や敷物などを作るのにはたいへん重宝しました。
例えば、マウスパッドやキーボードシート、コースターなど
思いついたものは何でも作れました。
特に、今回のような椅子のチェアマットなどは見た目も耐久性も抜群です。
そういえば、愛車ミニの内装にも随分と使わせてもらいましたよ(^^♪
なので、床革ももうこれだけしか残ってなかったために
今回作るチェアマットで最後になります。
ちょっと残念www!
ということで、先日から一番気になっていた仕事上の設備が何とか落ち着きました。
ずっと引っ張ってきた、カット椅子の整備作業の記録も
とりあえずはこれで終了とします。
それでは、最後までお付き合いありがとうございました。
HairShop IVY HOUSE