MORRIS MINI MINOR
モーリス・ミニ・マイナー(’66)
全国のカーディーラーにもれなく配分し、大量販売を可能にする戦略バッジ・エンジニアリングをとったBMMCは、 オースチン・セブンと同時に、モーリス・ミニ・マイナーを発表した。
オースチン・セブンと同様、このモーリスブランドのミニも、29年にデビューしたモーリス・マイナーから受け継いだ名前である。
一部の愛好者は、49年にアレック・イシゴニスがモーリス・マイナーのフルモデルチェンジ版を手掛けたことから、モーリス・ミニ・マイナーこそが本家のミニだと主張するが、 AD015というミニをつくったのがイシゴニスである以上、本家と分家の争いは不毛といえなくもない。
ディティール
オースチンとモーリスに分けられたミニの違いは、ブランド名を示す各所のバッジのデザインとフロントグリルの形状に現れている。
フェンダーミラーは例によって後付け
ボディカラ ー
マルーン(栗色)とサティンベージュのコンビネーシ ョンはカタログの通り
ピニールレザーでそれなりの 風合いを醸し出すシート。
シートそのものが薄い分、ヘ ッドクリアランスは広い
ケーブルリリース式を採用したドアオープナー
モーリス・マイナーでも同じデザインだったポン ネットバッジ。
ひと目でオースチンと見分けがつく。
標準仕様としてダンロップ5.20-10インのチューブレスタイヤが用意された。
写真のホイールは BMC純正ア クセサリーのホイールキャップをはめてる。
モーリスの顔は格子のグリルが特徴。
Mark I 時代のミニは 販売戦略上プランドの差別化が明確だった。
’66型のこのモーリス・ミニ・マイナーは
ハイドロラスティッ クサスペンションを装備。
Mark I としては後期型にあたる。
Mark I ’59-’67
引用参考図書:MINI ALL MODELS